ワールドネバーランド~ナルル王国物語~および~ククリア王国物語~のプレイ日記。更新頻度は不明。ゲームが進めばブログも進む。 ※当ページでは株式会社アルティが権利を持つ『ワールド・ネバーランド~ナルル王国物語~』の画像を利用しております。該当画像の転載・配布は禁止いたします。
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ワーネバやったり、乙女ゲーやったり、創作したりいろいろ。最近はエルネアとFEifがメイン。
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2013/11/23 (Sat)
僕らが結婚して、まだ一年も満たない頃。
「シュンタ。女の子が良い?男の子が良い?」
突然のハナヤカさんの言葉に僕は最初意味が分からなかったんだ。
「うーん。どっちでも良いよ。あ、でもハナヤカさんに似てる子が良いなぁ♪」
「ふーん。分かった」
「うん?」
だってハナヤカさんは毎日変わらず訓練に明け暮れていて、夜も遅いし朝は早いし全然家にいてくれないんだ。
この頃は毎晩のようにカゾンの大顎亭で呑んで帰ってくるからさ、何度迎えに行ったか分からないくらいだった。
そうなると自然と一緒にいる時間も短くなってしまうから、気付くのに遅れてしまったんだ。
でもそれは今思うと、ちょっと情けないかな。
だってアキトお父さんにこの事話したら「有り得ない」って言われてしまったくらい、普通はすぐ分かるんだって。
「あのさ、ハナヤカさん。もしかしてもしかすると…」
「今頃気付いたの?」
僕らの子ども、あと半月もしないうちに産まれるんだって聞いたときはそれはもう驚いたよ。
でも同時に嬉しかった。
ああ、家族が増えるんだって思ったら毎日が待ち遠しくて、毎日のようにお花を摘んで飾ったり人形を買ってきたり準備していたんだ。
「今日は家にいるわ」
その前夜、ハナヤカさんは早く帰ってきていたし、朝はゆっくり起きていた。
何となく、分かるものがあるんだろうね。
それはまぁ本人の事なんだから分かって当然なんだけど。
でも僕はそんな事とは露知らず、またお花を摘みに行ってしまったんだ。
「ハナヤカさん何か食べたい物ある?帰りに材料調達してくるよ」
「………。何もいらないから、早めに帰ってきて」
「うん?気分でも悪い?」
「ううん、大丈夫。でも早めに」
ハナヤカさんがそんな風に言うなんてめずらしいなと思ったし、少し不安そうな顔にも見えたからお花を摘んだら帰ることにしたんだ。
「あっ!今日はついてるなぁ。セシリアのしずくが咲いてる。ハナヤカさんにプレゼントしよう♪」
滅多に手に入らないセシリアのしずくを見つけて、舞い上がっていた所で本当に驚いたよ。
帰ったら、巫女さんが来ていてね、もうそんな事になってしまっていたんだから。
心の底から驚いたけど、でも冷静だけど苦しそうなハナヤカさんの姿を見たら、僕も意外と冷静でいられて、ずっと傍でつきっきりでその時を迎えられたんだ。
額から滲み出る汗、真っ白な肌が少し赤く染まり、痛みとこれから迎える喜びを前に強く歪む眉。
あの時の事を今思い出してみても心臓がドキドキする。期待と不安と、恐怖。それを乗り越えた先にある喜び。色んな感情が入り混じっていたけれど、正直のところあまり良く思い出せないんだ…ただ目の前のハナヤカさんを守りたい、愛しいと思った。
ハナヤカさんも僕の手をぎゅっと強く握り締めてくれていた。
「大丈夫。僕がついているから」
僕はそんな事くらいしか囁けなかったけど、この言葉を聞いて苦しいながら笑顔をくれるハナヤカさんは本当に凄いと思った。
どれくらいの時間が経ったかは分からなかった。
ただ、窓の外はもう夕暮れ時なのか、オレンジ色の光が窓からさし込んでいた。
産声とともに姿を現したのは、ハナヤカさんと同じ赤い髪の毛の男の子。
ああ、僕達の子どもが産まれたんだね。
「ありがとう、ハナヤカさん」
僕はハナヤカさんと産まれたばかりの我が子にセシリアのしずくを飾る。
「シュンタがいてくれたから」
まだ息のあがるハナヤカさんが小さく呟いてくれた。
「無理しないで。僕らの子はほら、こんなに元気だから。しばらく巫女さんに任せてお母さんは少し休もう」
ハナヤカさんの隣で元気に泣く男の子。
巫女さんが優しい手で子を綺麗にしてくれている。
段々とはっきりしてくるその色は僕の大好きな人と同じ髪の毛の色で、肌も透き通るように白い。
僕の望んだ通りに、ハナヤカさんに似た子が産まれてきてくれた。
「シュンタに似て、良いおでこしてそう」
「あはは、まさか」
同じ様に子の様子を見ていたハナヤカさんが笑顔でそう呟いたのだけど、僕のおでこが似ちゃうのは複雑だなぁ。
でもハナヤカさん似の中で僕にどこか似ているのもそれも有りなのかもしれない。
何故なら僕らの第一子は産まれる前から名前が決まっていたんだ。
二人の名前、僕のシュンタ(春太)とハナヤカさん(華やか)の名前から少しずつとって、『ハルカ(春華)』。
だから互いに少しずつ似ていて、それで良いのかなぁって。僕も嬉しいし。
「ね、ハルカくん」
少し小さくなった泣き声のハルカくんのおでこを撫でる。
確かに僕に似て、少しおでこ広いかもしれない。
「カロヤカお父さんも喜んでくれるねきっと」
「そうね」
ハルカくんの名前はハナヤカさんのお父さんであるカロヤカさんにも相談して報告していたんだ。そうしたら驚いた顔で「僕の妹の名前だよ」って教えてくれた。
「女の子じゃなくて男の子だったけど、同じ名前で嬉しいなぁ」
「そうね」
本当は名づけの時に、ハナヤカさんはどうやら別の名前をつけたかったみたいだけどね。
でも男の子でも女の子でもどっちでも平気だからそれでいこうって言ってくれた。
「ハルカくん。今日からよろしくね」
初めての我が子がもう既にこんなに愛しい存在になるなんて。
これから毎日が楽しみだ。
ちなみに…ハナヤカさんが付けたかったであろう名前は「フリアン」です。
これはハルカのデフォルト名だったのです。
ツイッターでハルカが産まれた事を呟いた時にはとさんがリプライで「フリアンはヘクバさんの弟の名前だよ!」と教えてくださって。
こんな偶然あるんだなぁって驚いた瞬間でした。
僕らが結婚して、まだ一年も満たない頃。
「シュンタ。女の子が良い?男の子が良い?」
突然のハナヤカさんの言葉に僕は最初意味が分からなかったんだ。
「うーん。どっちでも良いよ。あ、でもハナヤカさんに似てる子が良いなぁ♪」
「ふーん。分かった」
「うん?」
だってハナヤカさんは毎日変わらず訓練に明け暮れていて、夜も遅いし朝は早いし全然家にいてくれないんだ。
この頃は毎晩のようにカゾンの大顎亭で呑んで帰ってくるからさ、何度迎えに行ったか分からないくらいだった。
そうなると自然と一緒にいる時間も短くなってしまうから、気付くのに遅れてしまったんだ。
でもそれは今思うと、ちょっと情けないかな。
だってアキトお父さんにこの事話したら「有り得ない」って言われてしまったくらい、普通はすぐ分かるんだって。
「あのさ、ハナヤカさん。もしかしてもしかすると…」
「今頃気付いたの?」
僕らの子ども、あと半月もしないうちに産まれるんだって聞いたときはそれはもう驚いたよ。
でも同時に嬉しかった。
ああ、家族が増えるんだって思ったら毎日が待ち遠しくて、毎日のようにお花を摘んで飾ったり人形を買ってきたり準備していたんだ。
「今日は家にいるわ」
その前夜、ハナヤカさんは早く帰ってきていたし、朝はゆっくり起きていた。
何となく、分かるものがあるんだろうね。
それはまぁ本人の事なんだから分かって当然なんだけど。
でも僕はそんな事とは露知らず、またお花を摘みに行ってしまったんだ。
「ハナヤカさん何か食べたい物ある?帰りに材料調達してくるよ」
「………。何もいらないから、早めに帰ってきて」
「うん?気分でも悪い?」
「ううん、大丈夫。でも早めに」
ハナヤカさんがそんな風に言うなんてめずらしいなと思ったし、少し不安そうな顔にも見えたからお花を摘んだら帰ることにしたんだ。
「あっ!今日はついてるなぁ。セシリアのしずくが咲いてる。ハナヤカさんにプレゼントしよう♪」
滅多に手に入らないセシリアのしずくを見つけて、舞い上がっていた所で本当に驚いたよ。
帰ったら、巫女さんが来ていてね、もうそんな事になってしまっていたんだから。
心の底から驚いたけど、でも冷静だけど苦しそうなハナヤカさんの姿を見たら、僕も意外と冷静でいられて、ずっと傍でつきっきりでその時を迎えられたんだ。
額から滲み出る汗、真っ白な肌が少し赤く染まり、痛みとこれから迎える喜びを前に強く歪む眉。
あの時の事を今思い出してみても心臓がドキドキする。期待と不安と、恐怖。それを乗り越えた先にある喜び。色んな感情が入り混じっていたけれど、正直のところあまり良く思い出せないんだ…ただ目の前のハナヤカさんを守りたい、愛しいと思った。
ハナヤカさんも僕の手をぎゅっと強く握り締めてくれていた。
「大丈夫。僕がついているから」
僕はそんな事くらいしか囁けなかったけど、この言葉を聞いて苦しいながら笑顔をくれるハナヤカさんは本当に凄いと思った。
どれくらいの時間が経ったかは分からなかった。
ただ、窓の外はもう夕暮れ時なのか、オレンジ色の光が窓からさし込んでいた。
産声とともに姿を現したのは、ハナヤカさんと同じ赤い髪の毛の男の子。
ああ、僕達の子どもが産まれたんだね。
「ありがとう、ハナヤカさん」
僕はハナヤカさんと産まれたばかりの我が子にセシリアのしずくを飾る。
「シュンタがいてくれたから」
まだ息のあがるハナヤカさんが小さく呟いてくれた。
「無理しないで。僕らの子はほら、こんなに元気だから。しばらく巫女さんに任せてお母さんは少し休もう」
ハナヤカさんの隣で元気に泣く男の子。
巫女さんが優しい手で子を綺麗にしてくれている。
段々とはっきりしてくるその色は僕の大好きな人と同じ髪の毛の色で、肌も透き通るように白い。
僕の望んだ通りに、ハナヤカさんに似た子が産まれてきてくれた。
「シュンタに似て、良いおでこしてそう」
「あはは、まさか」
同じ様に子の様子を見ていたハナヤカさんが笑顔でそう呟いたのだけど、僕のおでこが似ちゃうのは複雑だなぁ。
でもハナヤカさん似の中で僕にどこか似ているのもそれも有りなのかもしれない。
何故なら僕らの第一子は産まれる前から名前が決まっていたんだ。
二人の名前、僕のシュンタ(春太)とハナヤカさん(華やか)の名前から少しずつとって、『ハルカ(春華)』。
だから互いに少しずつ似ていて、それで良いのかなぁって。僕も嬉しいし。
「ね、ハルカくん」
少し小さくなった泣き声のハルカくんのおでこを撫でる。
確かに僕に似て、少しおでこ広いかもしれない。
「カロヤカお父さんも喜んでくれるねきっと」
「そうね」
ハルカくんの名前はハナヤカさんのお父さんであるカロヤカさんにも相談して報告していたんだ。そうしたら驚いた顔で「僕の妹の名前だよ」って教えてくれた。
「女の子じゃなくて男の子だったけど、同じ名前で嬉しいなぁ」
「そうね」
本当は名づけの時に、ハナヤカさんはどうやら別の名前をつけたかったみたいだけどね。
でも男の子でも女の子でもどっちでも平気だからそれでいこうって言ってくれた。
「ハルカくん。今日からよろしくね」
初めての我が子がもう既にこんなに愛しい存在になるなんて。
これから毎日が楽しみだ。
ちなみに…ハナヤカさんが付けたかったであろう名前は「フリアン」です。
これはハルカのデフォルト名だったのです。
ツイッターでハルカが産まれた事を呟いた時にはとさんがリプライで「フリアンはヘクバさんの弟の名前だよ!」と教えてくださって。
こんな偶然あるんだなぁって驚いた瞬間でした。
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