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ワールドネバーランド~ナルル王国物語~および~ククリア王国物語~のプレイ日記。更新頻度は不明。ゲームが進めばブログも進む。  ※当ページでは株式会社アルティが権利を持つ『ワールド・ネバーランド~ナルル王国物語~』の画像を利用しております。該当画像の転載・配布は禁止いたします。 (C)althi Inc. http://www.althi.co.jp/
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ワーネバやったり、乙女ゲーやったり、創作したりいろいろ。最近はエルネアとFEifがメイン。
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2024/04/23 (Tue)
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2012/04/16 (Mon)
さて、前回の日記で無事に婚約できたシュンタですが、 婚約生活が2年近くあると言うことで
様々なモヤモヤも溜まってくる時期… そんな時のお話を小説にしました。

移住してから1年と少し。徐々にお友達を増やすハナヤカさん。
その様子にシュンタは安心していましたが、遺伝なのかたぶん遺伝なのでしょう
彼女もまた彼女のお父さんのようにお酒を良く飲むようになりました。
そして酔っ払ったまま朝を迎えるという生活…。

そんな彼女を心配しつつ、恋人として中々一線を越えられないシュンタのモヤモヤしたお話です。

shunta_01_5_20.jpg










※注意。
 アキトと比べるとシュンタ日記は創作色も、恋愛色も強くなります。
 アキトがドライすぎたのもありますが、その分シュンタでは段々と濃くなってきますので苦手な方は
 読むのを避けられますよう、よろしくお願いします。
 

拍手[6回]


**真っ白でツンとする誘惑

「うーん…最初にハナヤカさんが越 してきた時も思ったけど、やっぱりルビ区は遠いなぁ」

お父さんがロークエルグ長だから、エルグ邸に住まなきゃいけないのは分かるんだけど、
毎日仕事して体鍛えてなんてしてたら、全然会いにいけないんだ。

今日もまた、陽が暮れてしまったよ。

「…って言っても、会いにきてもハナヤカさんが家にいる事はほとんど無いんだけどね」

ノックをして入ったナソラ家には誰もいない。

「うーん、今日もまた訓練してるのかなぁ」

仕方が無いのでバスの浜にでも行ってみようとUターンしてルビの浜の方へ向かう。
するとカゾンの大顎亭から目当ての顔が出てきた。

赤くて艶やかな色
途中まで真っ直ぐなのに、毛先だけが少し外に跳ねてる
まるで君の性格みたいな髪 の毛

「ハッ…ハナヤカさん!」
「あれぇー?シュンタ何してるの?」
「えっえっと…その、ハ、ハナヤカさんに会いにきたんだよ!…って何だかくさい」

ツーンとした匂いがハナヤカさんからする。

「もしかして、今日もたくさん飲んだの?」
「なによ?飲んだら悪いの?…ヒック」
「そ、そうじゃなくって…」

移住2年目のハナヤカさんは、最近よく同じエルグの人と飲みに行くみたいなんだ。
それも結構遅くまで飲んで、酔っ払ったまま朝に帰る事が多い。

「別に飲むことは悪いとは思わないけど、仮にも君は女性なんだし、あんまり夜遅くなるのは…って!
 話しを聞いてよハナヤカさん!!」

僕の話を途中で振り切って歩き出す彼女の手を、思わず握ってしまった。

「うるさいなー…別にあたしがいつどこで誰と飲もうがシュンタには関係ないでしょ!」
「それは…そうだけど…」

ハナヤカさんは僕の為に移住を決意してくれたけど、だからと言って僕のモノじゃない。
親友も出来て、休みの日には遊んでいるようだし、異性の友達とも会話してる姿は時々見る。
ハナヤカさんのそういう姿はどちらかと言うと嫉妬よりも安心したんだ。
だから僕が口出しする気は無いんだけど…。

「…シュンタ」
「うん?」
「…」

何だかハナヤカさんの目線がおかしい。
怒ってるのか凄く目を細めてる。

「シュンタ、シュンタ!!!」
「ハッはい!!」
「気持ち悪い!!」
「…えっ!ぇぇぇええええええ!!!」

真っ青な顔で水飲み場ま でフラフラした足取りで向かうハナヤカさんの背に、僕は手をまわして抱える。

「だ、大丈夫?」
「…ん」

目を細めたまま口をゆすぐハナヤカさんの背中を何度もさする。
彼女の背中は細い。
毎日鍛えていて、僕も何度か練習試合で剣を交わしたけど勝率は半々くらい。
それだけ強いのに、何故だか彼女の体は細い。
一体この体からどんな風にしてあんな力が出ているんだろう。

「あーもー…」

ハナヤカさんは何度か大きく息を吸って、気分を落ち着かせてる。
その度に動く背中を思わずじっと眺めてしまった。
大きく動く背中、その動きに合わせて少し乱れている髪の毛。
その隙間から見える首筋。

だめだめ

抑えないと

真っ白な肌は今すぐにでも抱き 寄せてしまいたくなる。

「あ、あのハナヤカさん。歩けるかな?」
「大丈夫」
「じゃあ僕、家まで送るから…行こう?」

依然としておぼつかない足で歩くハナヤカさんを支えながら家まで向かう。

この間、僕らは一言も話さなかった。
ハナヤカさんの目つきは相変わらず悪いし、何だか気分も悪そうだったから。

家に入った途端、彼女は布団に横になり寝入ってしまった。

「はぁ…何だか疲れた」

僕はその場に座る。
こちらの気も知らずにすぅすぅ寝息をたてて寝てる彼女を横目に、僕は少し不満を覚えた。
でもじっとその表情を見てると、何故だか彼女のお父さんを思い出しておかしくなる。

「頬赤くして、垂れ目が更に垂れ目になって…ふふ」

可愛い な

「あ、もう朝かぁ。徹夜で彼女のお世話とか、僕らしいのかなぁ」

窓から差し込む光がハナヤカさんを照らす。
艶々の髪の毛が更に艶々に。
真っ白な肌は更に真っ白に。

綺麗だ

「ごめんね、でも君が悪いんだよ」

僕は一言断りを入れて、彼女のおでこにまず一回キスをする。

おでこなのに、やわらかい

おでこ、眉、目、頬と一回ずつキスをして、最後に唇へ。
彼女はピクリとも動かない。
よほど大量のお酒を飲んで、完全に寝落ちてしまっているのか。
それとも寝てる振りしてるのかな?

まぁどれであっても僕には関係無いんだけどね

yuuwaku.jpg









彼女が抵抗しないのを良いことに何度も何度も僕は唇を重ねる。
これまでも何度かキスした事はあるけど、や っぱりドキドキするもので、
このドキドキが大きくなるにつれて僕は制御が出来なくなりそうになる。

しかも自分からしてる癖に、息があがりそう

出来るものなら、このまま襲ってしまいたくなる。
ああでも寝てる所を襲うなんて、男として駄目かな?

「ん~…ちょっとお酒くさいかな。でもハナヤカさんなら別にいっか」

完全に脱力してる彼女の手の甲を、頬にあてて体温を感じる。

「名残惜しいけど、しょうがない」

僕は立ち上がって、うんと背伸びをする。と、同時にあくびも出た。

「おやすみなさい、ハナヤカさん」

早く一緒に寝れると良いね。

***
 
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